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第6話 ロミオ

「なあ、ロミオ、俺の話を笑わずに最後まで聞いてくれるか?」
親友の思いがけないその言葉自体にロミオは笑いそうになった。
「はあ?」
「いや、だから…」
どうやら本気なのだという事をロミオは理解した。
「いいよ、聞いてやるよ」
「…………………………ロミオ、お前エボリューターだろ」
「!!……………な、なに言い出すんだよ!?ち、ちげーよう!?」
「いいんだ、隠さなくて………俺もそうだから………」

シティでは赤ん坊が産まれた時にあげる産声をもって
その子がエボリューターであるかどうか、
どれほどのチカラを秘めているかをはかる方法を開発した。
産まれ落ちて最初にチカラを解放するその瞬間に、
その子が持って産まれた能力を量るある程度の目安があるらしいのである。
そして、その方法が確立されたのが今から15年程前である。
ロミオ達はそれ以前に産まれたので、自分でその事実に気付き、隠せば
一般人として生活ができるのだ。
人ならざる特種なチカラを持ったエボリューターは時として
普通の人間から怪異的な存在として扱われることがある。
そうでなければ、ポリスとしてシティを守るという重責を背負っていきる。
いずれにも属せず普通に生きたいと考えるエボリューターは少なくなかった。
実際にエボリューターによる事件は起こり、それをポリスが解決する。
ポリスではないエボリューターが存在しているからそれが起こりえたのである。
そして、その事件は大抵、隠していた能力を人に気付かれ、
差別的な扱いを受けたことが原因となっている。

「な、なに?オマエそうなの?バロック?」
「ああ、そうだ………」
バロックの表情は真剣そのもので、冗談を言っているふうではない。
ロミオはここで改めてバロックが何か重大な話をしようとしているとわかった。
「………ああ、わかったよ、そうだよ、俺も、そうだよ、エボリューターだ…
 どうしてわかった?」
「そりゃわかるよ、何年の付き合いだと思ってんだ」
「あ、そ」
今まで必死で隠してたつもりだったロミオはかなりガッカリした。
「で?どうしてそんなことをいきなり聞くんだ?」
「………実は………俺のチカラになって欲しいんだ」
それからロミオがバロックから聞いたのは驚くべき話だった。




話は例の「病院の火災」までさかのぼる。
「あの火災の時、俺は病院の目の前にいたんだ、
 産まれて間もない弟が病院にいたからな」
「その話は前にも聞いたことがあるよ」
「ああ、ここからがまだ、誰にも話していないことなんだ…
 俺はその時に病院の屋上に人影をみたんだ…」
「燃える病院の屋上に?人影?…
 助けを求める人?」
「………違う」
「じゃあ………………………!!」
「そう、エボリューター………」
「………ちょ、ちょっと待てよ、それまずいよ!本気でいってんのか!?」
「ああ、あの火事がこのシティにおける過去最大の惨事であることも知ってる、
 そしてそれが人為的なものだったとしたらどうなるのかってことも………」
「あの場にはハイポリスもいたんだぜ!そんなことあるわけないじゃん!何いってんだよ!」
「わかってるよ、オマエがそう言いたい気持ちは、
 これが事実なら………恐らくはセンターが何かを隠していることになる、
 このシティ始まって以来のスキャンダルだ」
「……………」
「そして何故俺が今になってこれを人に話すのか………」
「……………」
「見たんだ、この前のセンター公園で開かれた市民イベントの時に、
 三長老がタワーの2階で祝辞を言ってる時にその後ろに…
 3つの目……………」
「……………わかんねえよ、ちゃんと説明しろって」
「病院の屋上に見た人影もそうだったんだよ、3つの目を持つエボリューターだったんだよ!」
「……………!!!!!」
「もう、このまま全てを忘れることはできない!
 でも一人じゃあ……………
 頼むよ!ロミオ!!俺はあの火事で弟を失ってるんだ!チカラをかしてくれ!!」
「………バロック………」
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テーマ : 創作・オリジナル ジャンル : アニメ・コミック

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第2章
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第1話 ヒーロー
第2話 反乱の旗印
第3話 教官
第4話 はじまり
第5話 引き金
第6話 ロミオ
第7話 野性
第8話 突入
第9話 運命
第10話 コンビネーション
第11話 水魔
第12話 足止め
第13話 助っ人
第14話 閃光
第15話 三眼の男
第16話 極炎の宴
第17話 裏切り
第18話 覚悟
第19話 ロン
第20話 仇
第21話 真実の扉
第22話 弟

第1章
プロローグ
第1話 きっかけ
第2話 出会い
第3話 デュエル
第4話 誤算
第5話 決着
第6話 余韻
第7話 密会
第8話 油断は禁物
第9話 兄弟
第10話 涙のむこう
第11話 トリデ
第12話 チカラ
第13話 休息
第14話 決戦の時
第15話 逆転
第16話 軌道
第17話 必殺技
第18話 狂気
第19話 光
第20話 喜びの中
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