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第8話 油断は禁物

ウコンはロココ達に囲まれても、少しもその落ち着いた態度に変化はなかった。
「で、いったい何の用があってわざわざ、敵のアジトに?」
ロココの質問はもっともだ。
どのチームもデュエルまでは作戦が外部に漏れるようなことはあってはならない。
「ロココ殿にひとこと、ご忠告を伝えに来たでござる」
「忠告?」
「そうでござる」
わざわざ敵のアジトまで出向くからにはそれなりのわけがあるのだろうと思ってはいたものの、
それが忠告とは…ロココは思ってもみなかった。
むしろロココはその上からの言葉に明らかな不快感を示した。
「ロココ殿、そうイラだたないで欲しい、この伝言は我々トリデにとっても大きな決断だったでござる」
「ふうん…で、何を忠告しようってんだい」不愉快そうにロココが聞く。
「単刀直入に言おう。ロココ殿、今はまだブライトンロックに挑むべき時ではないでござる」
この言葉には、アジトにいるメンバー全員がカチンときた。
ハンゾウが割って入る。
「オイ!ずいぶんな言い草だぞ!敵はブライトンロックだけじゃない!お前んところもうちの敵なんだぞ!」
いきり立つ弟の言葉にもウコンはその姿勢を崩さない。
「わかっているでござる、しかし我々とお前達がデュエルすることはないでござる」
「…どういうことだ?」これにはロココも疑問をいだいた。
「それがトノの予知した未来ってことかい…」ロンが口をはさんだ。
「飲み込みが早いでござるなロン殿。」
ウコンはロンの言葉を肯定したが、そのままロココを見据える目には、先ほどとは違う険しさがあった。


ウコンの立ち去った後のアジトの中は、異様な雰囲気だった。
「ウコンの言ってたこと、どこまで信じりゃいいかな…」ロココがぽつりと言う。
「明日の正午にルインズフィールドに俺とロココとロンの三人で来いって言ってたよな」
ハンゾウが言う。
ウコンは一通りの話が終わると、最後にそう言ったのだ。
「デュエルじゃないから、そこで何があっても、まあ問題じゃないけどな」とロン。
そういいながらロンはこんなことを考えていた、
洞窟でモーラに会った時とは比べものにならない慎重さだな…
まあデュエルに直接関わる敵のことだからしょうがないか…
「とりあえず、俺達は明日ルインズフィールドに行ってみる。
 向こうも今度はトノとサコンも来るって言ってたし、
 そこでトノの真意がわかるって言いたいんだろ」
ロココがとりあえずその場をまとめた。
ハンゾウはウコンが来た時からずっと険しい顔のままだった。
ハンゾウとウコンの間にも何かが過去にあるのだろうか…
アジトの外にはもう朝の光があふれていた。


正午、ルインズフィールド。
ロココ達がついたときには、もうトリデの3人はフィールドにいた。
「約束通り来たぞ、どういう話だ?」ロココが切り出した。
トノは黙ってウコンとサコンに視線を送ると、コクリとうなずいた。
次の瞬間だった、サコンの両の腕が波打ったかと思うと、10メートルは離れていたその距離をサコンの両腕が凄まじい勢いで伸びてきた。
油断。
ロココとロンは瞬く間にサコンの両腕に縛り上げられた。
「どおいうことだ!!!!!!」今までに聞いたこともない程の大声でハンゾウが叫び、両手に打刀をもって駆け出した。
ロココ達とトノ達の間のちょうど真ん中辺でハンゾウとウコンが激突する。
「くく…」縛り上げられたロココが苦悶の声をあげる。次の瞬間、サコンの両腕がしなり、ロココとロンの体が宙を舞った。
気がつけば、ハンゾウはウコンの前に抑えられ、ロココとロンはサコンに縛り上げられたまま、トノのもとに捕らえられていた。
「どおいうことだ!」こんどはロココがトノに言う。
「すまない、これしか方法がないんじゃ」トノは答えた。
「こんな騙し討ちをしても、デュエルの勝敗にはならないぞ!」
「これは騙し討ちではない、お前達のためじゃ!」
「?????」ロココには何がなんだかわからない。
「くらえ!」ロンが電撃を放つ。が、サコンはまったく動じない。
「すまんの、ロン、俺の体は見ての通りゴムのような性質があるみたいでな、電気にはめっぽう強いんだ」
サコンの言葉にロンは打つ手を失った。
「すまん、ロココ、ロン、黙って2人ともハンゾウとウコンを見守ってほしいんじゃ」
「?????」「どおいうことだ?」ロココがもう一度聞いた。
トノ達に悪意があるようには見えない。
「どういうことだ?」ロココは冷静さを取り戻し、3度同じ質問をした。
「落ち着いて話が聞けるか?」サコンが言う。
「いいだろう」ロココが答える。
「なわけねえだろ!」ロンが叫ぶ。
サコンはロココだけを手放すと、トノの前におろした。
「今、わしが話せることをすべて話そう」
トノが静かに話し始めた。

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テーマ : マンガ ジャンル : アニメ・コミック

コメント

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No title

 うーん!!絵が見たくなっちゃう展開デス!!
 どうなっちゃうの?(>×<)❤

 ダンベアも、更新しましたよ❤来てくださーい❤(>ω<)❤!

Re: amyさん

絵は何とかがんばっておいおい入れてきます!
待っててください!
すぐ行きます!待っててください!
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第2章
プロローグ
第1話 ヒーロー
第2話 反乱の旗印
第3話 教官
第4話 はじまり
第5話 引き金
第6話 ロミオ
第7話 野性
第8話 突入
第9話 運命
第10話 コンビネーション
第11話 水魔
第12話 足止め
第13話 助っ人
第14話 閃光
第15話 三眼の男
第16話 極炎の宴
第17話 裏切り
第18話 覚悟
第19話 ロン
第20話 仇
第21話 真実の扉
第22話 弟

第1章
プロローグ
第1話 きっかけ
第2話 出会い
第3話 デュエル
第4話 誤算
第5話 決着
第6話 余韻
第7話 密会
第8話 油断は禁物
第9話 兄弟
第10話 涙のむこう
第11話 トリデ
第12話 チカラ
第13話 休息
第14話 決戦の時
第15話 逆転
第16話 軌道
第17話 必殺技
第18話 狂気
第19話 光
第20話 喜びの中
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