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第1話 きっかけ

センターホスピタルの火災から15年後…
「おい!ロココ!」
ロココは大きな声に現実に引き戻された。
「えっ、何?」
「人の話を聞け!」
声を荒げているのはロンだった。
2人以外にアジトにいるのはハンゾウとクララだ。どうもこの場にいないメンバーが問題らしい。
「またグリフのこと考えてたの?」クララが聞いた。
グリフとは、まだロココが幼い頃に命を救ってくれたハイポリスの名だ。
「まあ、その…」
あいまいな返事をしたロココだったが、実際は違っていた。
何となく見ていた空間にぼんやりと自分の姿が浮かんでいるのを、夢の中にいるような気持ちで眺めていた。
不思議と驚きもなく、ただただぼんやりと眺めていた。
「またユニとナナシが勝手なことをしてんだよ!」ロンが言った。
「どうもクズキリの縄張りの方へ行ったみたいだ」ハンゾウが言葉を付け加えた。
「でもナナシがついてりゃ面倒なことになる前に気づけるだろ、いざとなりゃ助けも呼べるだろうし…」
ロココは途中まで言ってロンとハンゾウの顔を見た。
ああ、なんだ、こいつらも行きたくてしょうがないんだ…
爛々としている二人の目を見てロココは思った
「…でもまぁ、暇だからクズキリ奴でもからかいにいってみるか!」
ロンとハンゾウがにやりと笑った。


早速出掛けよう、というときにクララがロココに声をかけた。
「さっきの話のときに、あたし変なの見たんだ」
「何?」すでに気持ちが高ぶり始めているロココは少し面倒くさげに聞いた。
「ロココがうっすらと宙に浮いてるのが見えたの…」
「え…」


―30分程後―
ハァ、ハァ、ハァ。
ユニとナナシは暗い洞窟の中を懸命に何かから逃げていた。
「なんでこんな近くまでクズキリが来るまで気付かなかったっスか!!」
「だってしょうがないだろ!こんなところまでクズキリの奴がくると思わなかったし、
 ああもう!だから嫌だって…!うわっ!」
「ドカ!」後ろから巨大な岩が飛んで来た!
凄まじい勢いで岩が砕け、足下は大きく揺れ、気がつくとしりもちをついた二人のまえにクズキリの巨体があった。
「オイ!やばくないか…」ナナシがユニにいった。
「こんなところでロココんところの兵隊に会うとは思ってなかったぜ…
 せっかくだからいただいちまうか!!」
「ナナナナシ!まだっスか!!」
「もうずっと呼んでるよ!!!」
クズキリの巨大な腕が伸びて来てユニの小さな体を鷲掴みにした。
「ユニ!!!」
まさに絶体絶命のその時…
「ジャキン!」1本の閃光が走った。
「グァアアアアア!!」
クズキリが頭を抑えてうずくまった。
間一髪のところでハンゾウが手にした打刀でクズキリに一撃をあびせたのだ。
「ハンゾウ!!!」ユニとナナシが歓喜の声をあげた。
「なめるな!」
しかしすぐ次の瞬間、クズキリの右腕がハンゾウ目がけて振り下ろされる。
ハンゾウはヒラリとクズキリの攻撃をかわしたが、クズキリの右腕は地面に突き刺さり砂煙を巻き上げていた。
「ロン!」「はいよ!」ハンゾウの呼びかけに、ロンの返事がした次の瞬間、クズキリは感電し、地面に崩れ落ちた。


「いっちょあがりだな」ロンの両の手のひらからはまだ電光が漏れている。
「正面から勝負したらかなり厳しいからな、こいつは…」
ハンゾウとロンは倒れたクズキリを見下ろした。
驚くべき事にクズキリはスヤスヤと寝息をたてている。
「寝てるだけ?どうすりゃ倒せるんだよ?」ロンの落胆はもっともだ。
クズキリのスキルは「アブソーバー」。
攻撃をうけることがわかっていれば、そのダメージを吸収してしまうことができる。
物理的な攻撃方法では圧倒的に不利なわけだ。
ロンの「スパーク」による攻撃はロココ達にとってもっとも有効な攻撃だった。
「まあ、当分起きてはこないだろ。」少し遅れて来たロココが言った。
「そんなことより、どういうことか説明してもらうぞ、ナナシ」
ナナシとユニは顔を見合わせてうなずいた。
「歩きながらでいいかな?」


「にしてもこんところにこんな洞窟あったかな?」ロンが洞窟の中を見回しながら言った。
「まずはそこからだね。じつはこの洞窟ができたのはつい最近らしいんだ。
 サロンでクズキリの仲間が話してるのをユニが聞いて、興味津々、行ってみようってわけさ」
「ふうん、でもなんでナナシがついていてクズキリがあんなに近くに来るまで気付かなかったんだよ」
「サーチを他のことに集中させてたんだよ」
「他のこと?」
「うん、今までに感じた事のない巨大な気配を感じたんだ、クズキリなんかよりもっと全然でかい…」
「感じた事のない巨大な気配?」ロココの目がキラリと光った。
「うん、もうかなり近くまできてる…」ナナシは足をとめた。
「この先だ…」ナナシの指差した先からはすでにロココ達にもわかるほどの異様な気配が漂ってきていた。
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テーマ : マンガ ジャンル : アニメ・コミック

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第2章
プロローグ
第1話 ヒーロー
第2話 反乱の旗印
第3話 教官
第4話 はじまり
第5話 引き金
第6話 ロミオ
第7話 野性
第8話 突入
第9話 運命
第10話 コンビネーション
第11話 水魔
第12話 足止め
第13話 助っ人
第14話 閃光
第15話 三眼の男
第16話 極炎の宴
第17話 裏切り
第18話 覚悟
第19話 ロン
第20話 仇
第21話 真実の扉
第22話 弟

第1章
プロローグ
第1話 きっかけ
第2話 出会い
第3話 デュエル
第4話 誤算
第5話 決着
第6話 余韻
第7話 密会
第8話 油断は禁物
第9話 兄弟
第10話 涙のむこう
第11話 トリデ
第12話 チカラ
第13話 休息
第14話 決戦の時
第15話 逆転
第16話 軌道
第17話 必殺技
第18話 狂気
第19話 光
第20話 喜びの中
エピローグ

登場人物相関図

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