エピローグ
後日…
デュエルでのダメージもいえたロココ達のもとを以外な人物がおとずれる。
カーンだった。
スピットファイアのメンバーはもちろん激怒してこれを迎えた。
「何しに来た!!!!!」
これにカーンはデュエルの時とはまるで別人のように
「すまなかった」
と、ひたすらに、ひたすらに頭を下げる。
その変貌ぶりに、ロココも、
「一体どういうことなんだ、納得のいく説明ができるんだろうな」
とりあえずは話を聞こう、という姿勢になった。
「すまない、ありがとう…
納得のいく説明といえるのかわからない、しかし聞いてほしい。
まずはクララさん、本当にすまなかった、
私は本当に取り返しのつかないことをしてしまうところだった。
実はデュエルの最中、いや、このファームに入ってからずっとか…
まるで何かが…何と説明したらいいかわからない…
何かに取り憑かれているというか、操られているというか…」
「つまるところ自分の意思じゃない、だから許してくれ、というわけか」
ハンゾウが口をはさむ。
「い、いや違う、許してほしいなどとはとても言えない。
私に出来ることならばなんでもする。
罪は償わなければならない。
記憶もある、自分でやったという感触もこの手に残っている。
まるで自分の中のネガティブな部分だけが頭を支配していた、
そんな感じなのだ。
そして今、自分が元の自分に戻っている…」
「そんなコト……………………!」
「気付かれたか、デュエルの時までいて、今いない者の存在に…」
「ゲルトか!!」
「そうなのだ、ゲルトはデュエルの後、姿をくらましたままなのだ。
まさか、と思った。
策略家という能力自体がいつわりで、
本来の能力はこうやって人を操ることなのではないか…
しかし、そうであれば全て納得がいくのだ」
必死で話すカーンにデュエルの時の面影はない。
ロココ達はカーンの話に一応の理解を示し、
とりあえずその場はカーンを帰すことにした。
最後に、行方のわからなくなっていたブライトンロックのメディコは、
ケイブフィールド内で手足を縛られた状態で見つかった、
クララの治療に手を貸せなくてすまなかったと言うと、
カーンは何度も何度も頭を下げながら帰っていった。
ロココ達はカーンがクララにしたことだけは、
どんなことがあっても許すことはできなかった。
しかし…
人を操るというスキル…今だ憶測でしか無い訳だが…
そんな恐ろしいスキルが本当に存在するのだろうか。
そして、姿をくらましたゲルト…
物語はまだ終わらない…
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コメント
No title
尻上がりにどんどん盛り上がってきて、含みのあるエピソードで幕…
う~む、これぞサーガのあるべき姿!お見事ですっ♪
個人的にはかなりハンゾウに肩入れしてきましたが、
他のキャラの立たせ方も、もちろんしっかりしているので、
それぞれに感情移入できて、毎回読み応えがありました。
やっぱ、挿絵的なのがある時はちょっと嬉しかったですね~。
モールエイジさんのいろんな可能性で、これからも楽しませてくださいね!
う~む、これぞサーガのあるべき姿!お見事ですっ♪
個人的にはかなりハンゾウに肩入れしてきましたが、
他のキャラの立たせ方も、もちろんしっかりしているので、
それぞれに感情移入できて、毎回読み応えがありました。
やっぱ、挿絵的なのがある時はちょっと嬉しかったですね~。
モールエイジさんのいろんな可能性で、これからも楽しませてくださいね!
Re: G.D.M.T.さん
いつもありがとうございます。
いっつも褒めてもらって…気持ちいい!
これからはいろんな物作って公開していきます。
お気に召すものがあったらまたよろしくです!
いっつも褒めてもらって…気持ちいい!
これからはいろんな物作って公開していきます。
お気に召すものがあったらまたよろしくです!