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第2話 出会い

ロココ達はナナシの指差した方向に足をすすめた。
しばらく歩くと洞窟は行き止まりになっていた。
「…何、これ?」ロンがイラついた声をあげた。
「行き止まりじゃん!」ロンがナナシに詰め寄った。
しかし、ナナシは微動だにしない。
ナナシだけではなかった、ロココもハンゾウもユニもその洞窟の行き止まりを一心に見つめている。
「アレ?みんなどうし…」ロンも皆の様子に気付いてその行き止まりに目を戻した。
「うわ!」行き止まりの壁がゆっくりを動いた。
洞窟を塞ぐほどに巨大な生き物がロココ達の行く手を塞いでいたのだ。
「ナナシ、こいつか!」ロココが叫ぶ。
「間違いない!」ナナシは答えた。
もともとチームで戦闘におもむき、それぞれの役割をもった戦い方をするロココ達は
この異様な生き物に対して、すでにそれぞれが戦闘態勢に入っていた。
その巨大な生き物はロココ達に目を向ける。
ロココ達は今にも飛びかからんばかりだ。
しかし…
「あらやだ、見つかっちゃったわ」その巨大なモグラは人間の言葉でそう言った。
張りつめていたロココ達の緊張の糸がいきなり切れた。
「はあ?」


小1時間もたっただろうか、ロココ達は「モーラ」と名乗るその巨大なモグラと話をしていた。
モーラはロココ達に見つかったことに、「しくじった」といいながらも今にも飛びかからんとしていたロココ達見てしぶしぶと話し始めた。
ロココ達が生まれるずっと前、およそ200年程前から自分は存在し、ロココ達の世界を見続けていたこと。
今ロココ達のいる世界が地上という世界からずっと深く潜った地下に存在しているということ。
ロココ達能力者が、本来地上で生活していた人類が極端に違う環境に適応するために生まれた突然変異であるということ。
全てがロココ達にとってはおよそ信じられない驚きに満ちた話だった。
なぜ自分達が地上についての知識をまったく持っていないのか?
なぜ人類は地底に潜ったのか?
いくつかの質問にはモーラは答えようとせず、「それは自分達の目と耳で確かめなさい」といい、
「まずはハイポリスになってセンターへ行ければ真実に近づけるわ」と、このファームでの 勝ち残りをロココ達にうながした。
最初は半信半疑だったロココ達も、すっかりモーラの話に聞き入り、巨大なモグラを囲んで最後は言葉を失っていた。
「さてあたしはそろそろ行くよ」モーラは巨大な体を翻しザクザクと洞窟の奥へと潜り始めた。
「ちょっと待ってくれ!もっと聞きたいことが沢山あるんだ!」
「さっきも言っただろ、まずはハイポリスになりなさい。あなた達には力がある。きっと大丈夫」
そう言い残すと、モーラは洞窟の壁の奥に消えていった。
呆然とモーラの消えた壁を見ていたロココ達だが、ナナシがつぶやいた。
「おかしいよな、どう考えてもわざと見つけられるようにしていたとしか思えない」
「確かに…今みたいに潜った後を塞いでりゃこんな洞窟もできなかったはずだし…」
「何も聞いていない俺達にあんな話をするなんて、まるで地上に行けと言わんばかりだ…」
ロココ達の中にいままでにない大きな謎が残った。


「おかえりなさい」
ロココ達がアジトに戻ると、残っていたクララが迎えた。
「どうしたの」
皆が眉間にしわを寄せて腕を組み何も言わずに席に座った。
「ねえ、どうしたの!」クララがもう一度聞いた。
ロココ達はハッとしてクララの顔を見た。
ロココはどうしようか悩んだが、結局洞窟での出来事をクララに話す事にした。
クララも洞窟でのロココ達と同じように最初は半信半疑、最後は呆然と言葉を失っていた。
「それを信じろっていうの?」「人の言葉を話すでかいモグラの言ったってことを?」
クララの言う事はもっともだ。
そもそもモーラの存在自体が実際に見たものじゃなければとても信じられない。
結局クララはロココ達がどんなに必死ではなしても、最後まで納得いった様子はなかった。
ロココ達も説明し疲れて、もはや自分達さえも夢でも見ていたんじゃないかと思っていた。
アジトの中のメンバー達は全員わけのわからない疲れにどっぷりとつかり、静まりかえっていた。
しかしその静寂はけたたましいブザーの音にかき消された。
ハンゾウは自分の後ろにあるモニターをつけ、マイクとスピーカーの電源を入れた。
「さっきはよくもやってくれたな!!」
モニターのなかでクズキリが切れ上がっていた。
「デュエルだ!!」さっきまで疲れ切った目をしていたロココ達に緊張が走った。
「場所と時間は?」ハンゾウがモニターの中のクズキリに聞く。
「場所はルインズフィールド!時間は明日の正午!!」
ハンゾウはロココがうなずくのを確認すると、
「わかった」と答えてモニターを切った。
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テーマ : マンガ ジャンル : アニメ・コミック

コメント

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はじめまして<(_ _)>

ウチへのご訪問ありがとうございました。

足跡を辿って来てみましたが…【マンガの挿絵+小説】がめちゃくちゃ新鮮で、少しの間夢中で読ませて頂きました^^

初回の訪問で失礼かとも思ったのですが、また続きを読ませて頂きたいので、リンクをさせて頂いても良いでしょうか?
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第1話(マンガ版)
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第16話(マンガ版) NEW!

第2章
プロローグ
第1話 ヒーロー
第2話 反乱の旗印
第3話 教官
第4話 はじまり
第5話 引き金
第6話 ロミオ
第7話 野性
第8話 突入
第9話 運命
第10話 コンビネーション
第11話 水魔
第12話 足止め
第13話 助っ人
第14話 閃光
第15話 三眼の男
第16話 極炎の宴
第17話 裏切り
第18話 覚悟
第19話 ロン
第20話 仇
第21話 真実の扉
第22話 弟

第1章
プロローグ
第1話 きっかけ
第2話 出会い
第3話 デュエル
第4話 誤算
第5話 決着
第6話 余韻
第7話 密会
第8話 油断は禁物
第9話 兄弟
第10話 涙のむこう
第11話 トリデ
第12話 チカラ
第13話 休息
第14話 決戦の時
第15話 逆転
第16話 軌道
第17話 必殺技
第18話 狂気
第19話 光
第20話 喜びの中
エピローグ

登場人物相関図

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